🌳発表会だより〜ひまわり組🌳

今日は発表会だより第6弾⭐️年長ひまわり組の練習風景を紹介します✨ひまわり組が発表会で行う劇は、『エルマーのぼうけん』というお話です👦児童文学の名作ですが、子ども向けの絵本はないので、「どんな話?」と思う方も多いと思います。あらすじをある程度わかった上で子どもたちの劇を観覧することで、楽しみや面白さもぐんっとあがります☆子どもたちの練習風景の写真と一緒に、あらすじを紹介しますので、ぜひ読んでくださいね☺️

 

ある寒い日のこと。エルマーという子どもが道端で年をとった猫に会いました。猫はびしょ濡れで元気がありません。「どうしたの?大丈夫?」とエルマーが声をかけると「寒くて寒くて仕方がないんです。でも帰る家がありません。」と猫は答えました。そこでエルマーは「それなら僕のお家においでよ。温かい暖炉と飲み物があるよ。」と言って、猫を家に連れて帰りました。

 

 

暖炉と温かい飲み物を飲んですっかり元気になった猫は、「助けてくれてありがとう。あなたはどうして私に優しくしてくれるのですか?」と聞きました。「困っている人がいたら助けるのは当たり前だよ」と答えたエルマーに、猫は「こんな嬉しい気持ちの時は、夢の話をしよう!」と言い、エルマーの”夢”を聞きました。エルマの夢は・・・

 

 

『大きくなったら空を飛ぶこと!!』

でもエルマーは「羽もないし空を飛ぶのは難しいよね・・・」と言いました。すると猫は「一つだけ方法があります。私が話すことをよく聞いてください。」と言って、あるお話を始めました。

 

・・・前に私が『みかん島』という場所に旅行に行った時のことです。途中で船が止まってしまって『どうぶつ島』という場所に着きました。そこで悲しいものを見てしまったんです。そこにはボリスという名のりゅうの子どもが捕まっていて・・・

 

そこまで聞いたエルマーは「それは可哀想。だけど空を飛ぶ話とは関係ないよね?」と不思議顔です。すると猫は「りゅうの子どもを助けられれば、空を飛べるかもしれません。どうぶつ島にはたくさんの怖い動物がいるんです。簡単には助けられません。でもいい考えが2つあります。1つ目は動物たちは真っ暗だと目が見えないので夜にいきましょう!2つ目は何か役に立つものを持っていきましょう!」と言いました。そこでエルマーは、チューイングガム・歯ブラシ・歯磨き粉・ヘアブラシ・リボン・虫眼鏡・キャンディー・先の尖ったナイフなど、様々な道具をリュックにつめることにしました。「これだけあれば何か役にたつはず!!」

 

 

エルマーはパンパンのリュックを背負い、夕方に船を出して出発することにしました。

「勇気を出して!知恵を使って!!冒険に行こう!!!!」

 

 

まずエルマーがたどり着いたのは、みかん島🍊たくさんのみかんがあったので、「お腹が空いた時に食べよう」とエルマーはリュックにみかんをつめました。「見て見て!あそに緑色の島が見える!きっとどうぶつ島に違いない!よし、行こう!!」エルマーは船を進め夜になり、やっとどうぶつ島に着きました。どうぶつ島はとても暗く不気味なジャングルが広がっています。するとガサガサ音がなり、トラがやってきました🐯

 

 

「なんだか人間の匂いがしない?どこかに人間がいるぞ!手分けして探そう!!」トラたちはエルマーを見つけると「ちょうどお腹が空いてんだ!お前たちを食べてやる!!」と襲い掛かろうとしました。

 

 

慌てたエルマーでしたが、「そんな時はこれをあげます」とチューイングガムを差し出しました。「こんなものではお腹いっぱいにならない!」とトラは言いましたが、「これは特別なチューイングガムで、噛めば噛むほど緑色になります。そしてそれを地面に撒けば、チューイングガムがたくさんできるんです!」とエルマーは言いました。

 

 

「それはすごい!試してみよう!」とガムを噛み始めたトラたちでしたが「俺が先に緑色になるぞ!」「いやいや俺が先だ!!」と、仲間同士で喧嘩を始めてしまいました。

 

 

その隙に逃げ出すことに成功したエルマーが次に着いたのは川です。そこではサイに出会いました🦏

 

 

サイはエルマーを見つけると「俺の泣きべそプールに勝手に入るな!」と怒りました。エルマーは「そんなに怒らないで。友だちになりたいだけなんです。それより『泣きべそプール』ってなんですか?」と聞きました。「泣きべそプールは、辛いことがあった時に泣く場所だよ。俺の泣きたいことはこのツノの色だ。昔は真っ白で綺麗だったのに、今は汚い色になってしまったんだ。」とサイは答えました。そこでエルマーは「そんな時はこれ!歯ブラシと歯磨き粉です。これで磨くと綺麗になります!」と言って歯ブラシと歯磨き粉を差し出しました。サイがツノをシャカシャカと磨いている間に逃げることができたエルマーは、少し疲れたのでリュックに入っているみかんを食べながら休憩することにしました。すると草むらからカンカンに怒ったライオンが出てきました🦁ライオンは自慢の立て髪がボサボサになってしまい、怒っているようです。

 

 

「それならこれを使って!これを使えばサラサラになるよ!」と、エルマーはヘアブラシとリボンを差し出しました。さっそくヘアブラシで立て髪をとかすと、立て髪はサラサラに♡リボンもつけてご満悦のライオンです🦁その隙にまたまた逃げ出すことに成功したエルマーは、りゅうの子ども”ボリス”を探しに先へ進みましたが、なかなか見つかりません。

 

 

そこへ今度は、「体がかゆくてかゆくてたまらない!!」と困った様子のうさぎさんに出会いました🐰

 

 

「どうしてそんなに体がかゆいの?」とエルマーが聞くと、「私たちにもわからないの。どうなっているのか見てくれない?」とうさぎさんが言いました🐰「なにもなってないけど・・・そうだ!そんな時はこれを使おう!」と虫眼鏡を出して、よ〜くうさぎさんの体を見てみました。すると「あ!虫が付いてる!!だからかゆいんだ!今取ってあげるね」と、虫を取ってあげました。「助けてくれてありがとう。優しくしてくれたお礼に、私たちがボリスがいる場所を教えるわ。ここをまっすぐ進んで川を渡ればボリスのところに着くよ!ボリスを助けてあげて」とうさぎさんは言いました🐰すると遠くから「助けてー!!」の声が聞こえてきました。「この声はボリスに違いない。急いで助けに行こう!」と、エルマーはうさぎさんに別れを告げ、川に向かいました。

 

 

川の向こう岸には、ボリスの姿が見えました。「今助けるから待っててね!!」とエルマーが声をかけると「気をつけて!この川にはワニがいます!」とボリスは答えました。

 

 

川の中からは、大きな口をあけたワニたちが顔を覗かせています🐊「よくここまで来られたな!でもこの先は行かせない!今までこの川を渡れたやつは誰もいないんだ!諦めろ!!」とワニは言いました。諦めるわけにはいかないと、エルマーは何かいいアイディアはないかと必死に考えました。そしてキャンディーを使った作戦を思いつき、「これは世界で一番美味しいキャンディーです」とワニにキャンディを差し出しました🍭「世界で一番だと?どんな味か言ってみろ!」とワニが言うと「それは食べてからのお楽しみです!」とエルマーは一本ずつワニにキャンディーを渡しました。

 

 

いつの間にか1本の橋のようになったワニたち。エルマーはワニたちがキャンディーに夢中になっている間に、ワニの背中を渡って向こう岸まで辿り着くことができました。そしてナイフを使って縄を切り、ボリスを助けることができました✨

 

 

金色の羽を持つボリスは、助けてもらったお礼に背中にエルマーを乗せ、空を飛びました。「空を飛べるなんて夢みたいだ!!ボリスのおかげで夢が叶った、ありがとう!」とエルマーが言うと「お礼を言うのはこちらです。ずっとあの島に閉じ込められていたのです。あなたは命の恩人です。でもどうして助けに来てくれたのですか?」とボリスは言いました。「りゅうの子どもが捕まっているって猫に聞いたんです。猫の家まで連れて行ってください。」とエルマーは言い、ボリスの背中に乗って空を飛びながら猫の家に向かいました。

 

 

猫の家では、猫たちがエルマーの帰りをずっと待っていました。無事にボリスを助けて帰ったことを伝えると、「ボリスは助かったし、エルマーの夢も叶ったし、本当に良かった!」と猫はとても喜びました。そして「せっかくだし、みんなで空を飛んで出かけよう!!」と全員でボリスの背中に乗ると、空の旅へ出発しました🪽

エルマーはこの大冒険を通して、勇気を出して挑戦すること・知恵を使って考えることを学び、大切な友だちもできました☺️めでたし・めでたし♡

 

 

こちらのあらすじは少し割愛している部分もありますので、本番での子どもたちのセリフや動き、ナレーターのお話なども注目してご覧ください🎵ひまわり組も幼稚園最後の発表会です⭐️夢いっぱいの冒険のお話『エルマーのぼうけん』、どうぞお楽しみに!!

 

 

〜今日の給食〜